京都の河川を見守る中坊進二

今の時代、大体のことはインターネットを使えば分かります。
100年前までは直感で頼っていた天気も、今では30分単位で、
かつ誤差10km以内で確実に雨が降ることを予知できるそうです。
もっとも、10km先でしたら、普通に空を見上げれば
雨雲が接近していることぐらい分かるような気もすると、
中坊進二は思います。

「災害は忘れた頃にやってくる」
という格言がある通り、私たちの安全意識は年々低下していると言えます。
京都でも河川上流にたくさんのダムや堤防、
その他、洪水を防ぐ処置が多数とられていますが、
それでも絶対ということはないと中坊進二は言います。
100年に一度の大雨が来週いきなり来る可能性は決して0ではないからです。

雨雲の分布域をインターネットで調べることが出来るように、
京都では、河川の水位をインターネットで確認することができる試みを始めました。
京都府亀岡市篠町山本の保津峡に監視カメラを設置して、
その映像をインターネットから誰でも見ることが出来るようになりました。
中坊進二もサイトにアクセスして確認しましたが、
今のところ川の水位は大丈夫そうです。
特に保津川は大雨が降ると河川が逆流し、
河川から水が溢れる現象がたびたび発生しています。
2013年に京都に台風が来た時も、河川が氾濫し、
街に濁流が押し寄せたこともありました。
住民の避難を迅速に行うためにも、
こうしたリアルタイムによる監視は必要不可欠なのです。

この監視カメラの設置工事ですが、総工費は1千万に及びます。
たかが監視カメラを2台設置するだけですが、雨でも高性能に撮影できる機能、
大洪水が起きてもビクともしない設置場所、照明、システム、などなど。
適当に柱にカメラを括りつけて完成という訳にはいかず、
どうしてもコレだけの設置費が掛かってしまうのです。
しかし、町全体の住環境を守るためでしたら、1千万は安い方です。
安全を買うためでしたら、お金はいくらつぎ込んでも足りないということはないと、
中坊進二は断言します。